環境保全・持続型・循環型による土づくり・草づくりから一貫して育てた
健康な牛から良質な生乳を生産しています
土づくりからはじまる生乳生産
酪農事業は1901(明治34)年以来、基幹事業として継続されています。風味のあるおいしい生乳を搾るために、土づくり草づくりに力を注いでいます。牛の飼料の主体である牧草やデントコーン(とうもろこし)を農場内にある約630haの圃場に作付けしています。
牧草の収穫
牛の素性が明らか
当社では、明治から昭和初期にかけて輸入した品種を改良し続け、全て自家生産をした乳牛を飼養しています。そのため、何代にもわたり血統が明らかです。
牛の運動場風景
安全・安心を徹底した飼養管理
乳牛の健康のため、農場で生産した牧草を主体に給与し、ストレスを与えない飼い方を心掛けています。搾乳工程管理では、HACCP手法を導入しています。また、安全・安心な生乳生産のため、搾乳牛となる仔牛の哺育段階から健康管理・衛生管理を徹底して健康な乳牛を育てています。このようにして生産された生乳は、飲用乳や乳製品としてお客様にお届けしています。
上丸牛舎の仔牛
優良な肉牛の一貫生産
優良な肉質の黒毛和牛や交雑牛(ホルスタイン種♀×黒毛和牛♂)の繁殖から肥育までの一貫生産を行っています。生産された牛肉は、まきば園内レストラン及び首都圏直営レストランでのご提供や、畜肉加工品としてもお客様にお届けしています。
鶴ヶ台牛舎
健康な牛を育てるための環境づくりの一環として建設したフリーストール型の牛舎。牛の行動欲求を反映させ、省力化と共にストレスを与えず生産性を上げる工夫をしています。壁のない開放型で、自然風での換気方式を取り入れる等、飼養環境の清浄化や健康管理により、風味の良い生乳を生産しています。
2013(平成25)年に建設した新搾乳施設では、搾乳時間短縮による牛へのストレス低減や、乳牛の情報解析システムの導入による生産性の向上に取り組んでいます。また、自然環境への負荷軽減のため、高性能排水処理施設を設置しています。
鶴ヶ台牛舎 内部
鶴ヶ台牛舎 搾乳施設
鶴ヶ台牛舎 搾乳施設内部
バイオマスによる「自然エネルギー」で循環型社会に挑戦
-畜産バイオマス発電への取り組み―
小岩井農場内にはバイオマス発電・堆肥化プラントが設置されています。小岩井農場の家畜排せつ物と、周辺地域の小中学校の給食調理段階での残さや食品工場等から出る非動物系加工残さを選別して受け入れ、メタン発酵処理し、得られるメタンガスを利用して発電を行っています。また、堆肥やメタン発酵の過程で得られた消化液(液肥)は小岩井農場の耕地に還元することで、有効活用され、環境貢献すると共に、持続型・循環型農業を実践しています。
当事業は、小岩井農牧株式会社と三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社、東北発電工業株式会社、東京産業株式会社、雫石町の4社1町の共同出資により設立した「株式会社バイオマスパワーしずくいし」が管理・運営しています。
施設全景
メタン発酵発電施設
堆肥化施設